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『英国王のスピーチ』@ヒューマントラストシネマ渋谷

 

 

ご存じ、本年度アカデミー賞作品賞。

 

まず断言したいんですが、主演のコリン・ファースの吃音演技が素晴らしいのは間違いないですね。

トム・フォードの監督デビュー作『シングルマン』でもそうでしたが、

コリン・ファースは台詞を喋っていないときの間の取り方が最高です。

 

さて、そんなコリン・ファースが演じるイギリス王ジョージ6世という役所は、

正直、僕はほとんど知りませんでした。

そして、「スピーチ」の重要さも。

 

官僚が作った文章を読む日本の大臣などのスピーチとは重要さが桁違いなのは言うまでもありません。

しかも、この映画ラストの演説から第2次世界大戦がスタートするわけです。

ラジオから流れるジョージ6世の演説によってです。

 

ラジオというと忘れられない映画があります。

それはウディ・アレンの『ラジオ・デイズ』。

これも第2次大戦後直後、ニューヨークのラジオを聞いていた少年の話です。

その少年がラジオから流れる名曲を聴きながら、

当時のニューヨーク家庭エピソードが連発される名作なのですが、

『英国王のスピーチ』と時代設定はほとんど同じです。

 

『ラジオ・デイズ』はエンターテイメントラジオを聞く側の物語で、

『英国王のスピーチ』は国営放送ラジオを発信する側の物語です。

 

イギリス王室知識がないからとは思いたくないのですが、『英国王のスピーチ』にはノレませんでした。その理由をココで挙げてもしょうがないので、印象的なカットを1つ。

 

・ジェフリー・ラッシュ(ジョージ6世のスピーチ先生役)の皺

 

これはさすがです。皺だけで演技できる、そんな事実に驚きました。