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『エッセンシャル・キリング』@シアター・イメージフォーラム

 

 

 

イエジー・スコリモフスキ監督の最新作です。

恥ずかしながら彼の作品を観るのは初めてという勉強不足ぶりでございます。

ですので、語る資格はありません。

 

いくつか彼のインタビューを貼るのがせめてもの礼儀でしょう。

 

 

<上映館のイメージ・フォーラムで行われた来日時のインタビュー>

http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/jerzyskolimowski/index2.html

 

 

このインタビューを補助線にして、いくつか駄文を。

 

>JS:いや、私はあらゆる情報を意図的に避けているつもりだ。名前も全く出さないし、場所を特定するような説明もないはずだ。日付さえ入れないようにした。世界のどこかの、ある緊張/戦争を描いた政治的な映画では一切ない。人によって、この映画がどこで始まるか考えるのは自由だ。

 

力強いメッセージですね。強度に相当の自信がないとこんなこと言えません。

そして、ヴィンセント・ギャロのキャスティングについてこう語ります。

 

>JS:彼はアラブ人だと解釈することもできる。だがそこに疑念を持ち、アメリカで生まれ育ちながらその数年前に中東へ渡り、イスラム教徒となった男ということでももちろん構わない。それが台詞を使わない主な理由でもあった。彼のアクセント、言葉でしゃべってしまうとあまりに多くの情報を流してしまうから。

 

そう、彼は何人でもないのです。これは恐ろしいですね。

さらに、こんな想定にだって、チャーミングな反応を見せる監督。

 

>OIT:オサマ・ビンラディンです。それは政治的な話になるので触れたくないかもしれませんが、僕の中では彼を連想させる瞬間がありました。

JS:聞いてくれ。私はあらゆる解釈となるようにこの映画を意図的に曖昧にした。その上で、どんな解釈でも私は快く迎える。それがどれだけ矛盾していても(笑)。

 

これ以上、続ける必要はないでしょう。

スクリーンを観ることだけがすべてです。