2011.05.05 UP
『モア・ザン・ア・ゲーム』
『モア・ザン・ア・ゲーム』@ヒューマントラストシネマ渋谷
NBAを代表するスモールフォワード(実はポイントガードからパワーフォワードまで4つのポジションをこなせるのですが)の中学、高校時代を追ったドキュメンタリー作品。
ポイントはレブロンの学生時代を掘ったものではなく、あくまでもチームの友情を中心に5人の中の1人として、レブロンが描かれている所です。
ここにレブロンのマイアミ移籍の秘密が隠されていました。一般的にはクリーブランドを裏切ったレブロン・・・という認識かもしれませんが、レブロンにとっては「土地より友」なわけです。つまり、ウェイドとの友情こそが大切であり、より具体的な選択をしたのでしょう。
デジタル上映なのが難点ですが、それを差し置いても傑作です。NBAファン、レブロンファンでなくとも楽しめます。
バスケで勝つことが目的ではない、人が成長することが目的。バスケで勝つことは手段に過ぎない。このテーゼは「バスケ」を「人生」に置き換えても通用する強いメッセージです。手段と目的、これを無意識に同時に追い求めるアメリカの力強さが胸に染みます。