WonderNotes 学生の可能性を可能にするポータルサイト ワンダーノーツ

『キッズ・オールライト』@シネクイント

 

 

 

 

言うまでもないんですが「期待感」というのは重要です。

「ハードルを上げる/下げる」など、もはや日常語として定着した感がありあすが、映画の場合はどうでしょう。

 

僕自身は映画を観る前に、あらすじ・批評・紹介文などから、できる限り目をそらすという方針で臨んでいます。

 

しかし、どうしても入ってきてしまう情報もあります。意識的にオフィシャル情報をシャットアウトしても、「かなりいいらしい」「今年ナンバー1クラスだ」など、抽象的な声は聞こえてしまうものです。これは仕方ない。

 

こんなことは可能なんでしょうか?

 

「その映画について、全く知らないで観る」

 

全くということは、タイトルも知らないわけですから、それはあり得ません。さらに、自分がその映画を観に行っているということは、多少なりとも(当たり前の話ですが)「観たい」と思っているわけです。(知人に無理矢理脅されて座席に座っていない限り)

 

ということは、どんな情報にせよインプットされているわけです。

つまり、原則的には「その映画について、全く知らないで観る」などあり得ないのです。

 

話は戻ります。もちろん、情報は少なければ少ないほど、感動は高まるでしょう。しかし、情報がなれば映画を観に行くことはできない。この矛盾が悩ましいのです。

 

そこでこの『キッズ・オールライト』です。僕はこの作品の予告編を劇場で5回は観ていると思います。それに対して、紙からの情報はほぼゼロ。Twitter上では、映画を褒める良いツイートを2〜3読んだくらいです。

つまり、ほとんど内容を知らないことになります。(とはいえ、予告編上でのなんとなくの物語ラインはイメージできてしまいましたが)

 

このくらいの「期待感」というのは悪くない気がします。

そして、この「期待感」と、作品と我々の「距離感」が密接に関係しているような気がするんです。(この話はまた後で)

 

そして・・・(続く)