2011.05.31 UP
『アジャストメント』
『アジャストメント』@新宿ピカデリー
サスペンスなので、まずは導入部分の筋を。
>主人公・デヴィッドは、アメリカ合衆国議会の上院議員候補。彼はある日、ダンサーであるエリースと運命的な出会いを果たす。2人が結ばれるのは時間の問題だったが、謎の集団にデヴィッドはさらわれてしまう・・・
とまあ、サスペンスなのでここまでしか書けません。
フィリップ・K・ディックの原作『調整班』は未読です。短編を長編映画に引き延ばしたらしいですね。
・・・サスペンスはこれ以上書けないのがつらい。
・・・ヒロインのエミリー・ブラントが光っています。
・・・マット・デイモンはいつものごとく頑張っています。
・・・「調整」というアレの視点も気持ちいい。
・・・106分も適尺ですね。
タイトルにもなっている、「調整」シーンがあるんですが、このシーンは最高です。世界が歪む瞬間に出会えます。
ああ、書けないのがつらい。こういった作品はみんなで観に行ってから30分喫茶店で語る、ような展開が望ましいですね。いちいち書くことも野暮ですし。とはいえ、良作です。最近で言うと、『アンノーン』とこの『アジャストメント』を両方観ると、2011年度版ヒッチコック風味が堪能できます。
最後に1つ。国民的漫画のあのガジェットそのままの設定、疾走感が半端ないです。