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『SUPER 8/スーパーエイト』@ヒューマントラストシネマ渋谷

 

 

スピルバーグ&J・J・エイブラムスのタッグということを一旦無視して劇場の座席に座りました。

 

どうしても、スピルバーグのジュブナイル感とエイブラムスのストーリーテリングの融合を期待してしまうため、その雑念を振り払ってスクリーンを凝視し続けました。

 

「傑作ではないけど、夢を見ることができる」という微妙なことになりました。

傑作でないというのは、伏線が回収されていないことが多々あったり、脚本が雑ざったりなどの原因があるんですが、まあこれはいいでしょう。細かいことに突っ込む映画ではないです、これは。

 

素晴らしい瞬間はあります。それは一瞬一瞬の輝きです。そんな輝きが終盤に2〜3個でもあれば、映画というのは全体的にも輝くものです。

 

ラストシーン、主人公が手から離すもの。「それ」が主人公から離れる瞬間、確かにスクリーン前の「僕ら」は夢を見ていたのです。そんな一瞬があれば、すべてが許せて愛おしくなる。そんな111分でした。