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『ゴーストライター』@ヒューマントラストシネマ渋谷

 

 

 

 

 

 

ロマン・ポランスキー監督の新作サスペンスです。

 

正直、あまり期待していませんでした。

ポランスキーがユアン・マクレガーを使って、さらっと撮ったサスペンス風のドラマかと思っていました。

 

たしかにそうなんです。中盤まではけっこう弛緩もしています。

 

英国人役のマクレガーがアメリカの孤島に乗り込み、元大統領のゴーストライターとして自伝を書く。そんな設定は、ポランスキー自身のアメリカでの絶望や不遇にたとえられるでしょう。

 

主人公のゴーストライターは、プロとして・仕事として元大統領の自伝を完成させようとします。そこに真実は必要ありませんし求められてもいません。出版社の求めるゴシップ的な要素をただ散りばめ、元大統領の機嫌を損ねない程度に取材をし、原稿をまとめればよいわけです。

 

ですが、ある陰謀の陰を知ってしまうわけです。

サスペンスなので、これ以上筋を割れないのですが・・・

 

サスペンスである以上、人生訓などありません。

 

問題はラストショットです。

「ラストショットが良ければすべてチャラ理論」からすると、この作品はそれに値すると考えます。

ラストショットの余韻。

それだけのためにスクリーンを見続けていられる。

これ以上のことをサスペンスに求めるべきではないでしょう。

 

ジャンル映画としては・・・烈プッシュです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!