2011.12.04 UP
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』@TOHOシネマズ渋谷
ピーター・ジャクソン、プロデュース。
スティーブン・スピルバーグ、監督。
しかも、モーションキャプチャ・アニメーション。
このコンビの新作を封切り初日に観逃すわけにはいかない、ということで木曜日という変則的な初日に行ってきました。
大前提としてフランス漫画『タンタンの冒険旅行』は恥ずかしながら、完全に未読です。もちろん、絵を見かけたことはあるのですが、漫画を読んだことはないので、タンタンに関する知識がほぼゼロという状態で劇場に座りました。
原作ファンでなくともニヤりとしてしまうオープニングです。
主人公・タンタンの影絵が大冒険を始めます。
この影絵の動きだけでも、タンタンのキャラクターというか、古典的な冒険物なんだよ、とさらっと説明するあたりは心地よいです。
そして、その影絵をじっくり見せることによって「タンタンのCGはどうなってるの?」という期待は膨らみ続けるわけです。
誰もが懐かしさを感じるようなあの漫画タッチは、スクリーンででどう再現されているのか?
あわせて、ファーストカットはどんな表情をしているのか?
期待は最高潮なわけです。
ここで。ようやく影絵が終わり、完全CGの世界に突入します。
そこで主人公のタンタンはどうやら街中で似顔絵師に似顔絵を描いてもらっているようなのです。(もちろん、まだタンタンの顔はフレームに入りません)
そして、似顔絵が完成。続いて、似顔絵のショット。
もちろん、あの漫画のタンタンがスケッチブックに描かれています。
ファンには堪らない演出なのはもちろんのこと、初心者にも分かりやすい導入。この2つが融合した素晴らしい演出ですね。
最後に「タンタンです」と言いながら、タンタンのCG顔にフレームインです。実写なの? CGなの? この不思議な感覚を味わうまでに2分程度だと思いますが、ここまで引っ張るのです。ここだけでももう満足してしまいました。
この冒頭の2分だけでも、入場料を払った価値がある。そう断言しましょう。
この後も、大冒険が続きますが、1つだけ。
壮絶な長さのショットがあります。
これは確実にリアル撮影では無理なロングショットです。
冒頭の2分と、このロングショットを観るためだけにでも、超絶オススメです!!!!!!!!!!!!!!!!!!