2011.09.01 UP
『ゴーストライター』
『ゴーストライター』@ヒューマントラストシネマ渋谷
ロマン・ポランスキー監督の新作サスペンスです。
正直、あまり期待していませんでした。
ポランスキーがユアン・マクレガーを使って、さらっと撮ったサスペンス風のドラマかと思っていました。
たしかにそうなんです。中盤まではけっこう弛緩もしています。
英国人役のマクレガーがアメリカの孤島に乗り込み、元大統領のゴーストライターとして自伝を書く。そんな設定は、ポランスキー自身のアメリカでの絶望や不遇にたとえられるでしょう。
主人公のゴーストライターは、プロとして・仕事として元大統領の自伝を完成させようとします。そこに真実は必要ありませんし求められてもいません。出版社の求めるゴシップ的な要素をただ散りばめ、元大統領の機嫌を損ねない程度に取材をし、原稿をまとめればよいわけです。
ですが、ある陰謀の陰を知ってしまうわけです。
サスペンスなので、これ以上筋を割れないのですが・・・
サスペンスである以上、人生訓などありません。
問題はラストショットです。
「ラストショットが良ければすべてチャラ理論」からすると、この作品はそれに値すると考えます。
ラストショットの余韻。
それだけのためにスクリーンを見続けていられる。
これ以上のことをサスペンスに求めるべきではないでしょう。
ジャンル映画としては・・・烈プッシュです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2011.08.30 UP
『ピラニア3D』
『ピラニア3D』@TOHOシネマズ渋谷
キャッチコピーが秀逸ですね。
いくつかポスターから抜粋させてもらいます。
「日本公開が危惧されていた超問題作P3D(ピラニア3D)、遂に上陸!解禁!」
「朗報!この衝撃映像で奇跡のR15指定!全国350万人の高校生諸君。さあ、大人への階段を駆け上がろう!」
「ARE YOU READY?」
などなど。
キャッチコピーは必要以上に煽るものも少なくありませんが、この作品に関しては完璧に近いコピーではないでしょうか。見終わった後、コピーを反芻しても潔さしか感じません。
たしかに、R15作品にしてはやりすぎています。なにせ「大人への階段を駆け上がろう」ですから。大人でも充分にドン引きレベルの映像が後半には羅列されます。
しかも、エロ・グロ・ナンセンスてんこ盛りです。もしデート映画に選んでしまったら涙目でしょう。実際、隣に座っていた老夫婦(なぜ、観にきたのか分かりませんが)は怒りで震えていました。合掌。
「主食はリア充」よろしく、海辺で盛り上がっているパーティーピープルが・・・ピラニア3D!!
ネット用のいかがわしい映像の撮影会で・・・ピラニア3D!!
浜辺の俗極まりないイベントで・・・ピラニア3D!!
堪らないです。久しぶりに劇場で大爆笑してしまいました。
細かいところでは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドクakaクリストファー・ロイドの使い方も素晴らしい。ドク感あります。
恋人とデートで行くのはNG。こういった映画は同性の友人と連れ立って鑑賞するのが猛プッシュです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2011.08.25 UP
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!~』
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!~』@渋谷シネパレス
驚きました。
両津勘吉の漫画内の設定は(紆余曲折あったみたいですが)35歳。
>出生年は連載当初1943年生まれとされており、初期の頃は36歳で、しばらくはリアルタイムで加齢し39歳に達していたが、以降は長期連載に伴い年齢の言及がなくなり、後に1952年生まれに変更され、2009年時点では常に35歳という設定となっている。
両さん演じる香取慎吾は現在34歳です。
ほとんど同じなんですね。役者とキャラクターがほぼ同い年で映画を撮れるなんてことほど幸せなことはありません。
その一点を確認するだけでも、敢プッシュです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!