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『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』@渋谷シネクイント


4/1、公開前日の先行レイトショーに行ってきました。
初めて神聖かまってちゃんを知ったのは、コレでした。

SUMMER SONIC’09の「出れんの!? サマソニ!?」枠に出場し、1曲しか披露しなかったあのLIVEを観て、そこからはずっと聞いていました。
そして、彼らのLIVEまでを群像劇で送るフィクションが本作品です。


物語は通俗的な3つの視点で進んでいきます。
・シングルマザーとその子ども
・恋愛に悩みつつも夢を追う女子高生
・カリスマバンドのマネージャー


この通俗的な登場人物の横に、さらに通俗的な登場人物がいます。
・女子高生の彼氏と、その浮気相手


びっくりしたのは、神聖かまってちゃんのLIVEに足を運ぶのは(マネージャーを除き)物語上最高の通俗性を持つ、この2人だけなのです。
他の登場人物は、ニコニコ動画のLIVE映像をPCやスマートフォンで鑑賞します。

女子高生にいたっては、音楽すら聞きません。
これはとてつもない皮肉を感じました。
つまり、「本当の意味で生きている人間」はLIVEなんて行ってる場合じゃないということです。

 

誤読を恐れずに続けます。
「LIVE会場に来て盛り上がっているやつらはクソだ」
そんな恐ろしい視点を感じたのです。

 

もちろん、神聖かまってちゃんを通じて、登場人物たちは成長したり、より悩んだり、より世界の混沌さを理解していきます。
ただし、LIVEには足を運ばない。

 

これは映画を観ている我々にもド直球で投げかけられる問題です。
「映画館を出てから、何をやるべきか、あなたたち分かってるよね?」と。
映画館を出てから、こんなにも緊張感が続くのはとてもとても久しぶりです。