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『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』@シネマライズ

 

 

 

恥ずかしながら、エドガー・ライトの新作を劇場で観るのは初めてです。

代表作である『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のどちらとも愛おしい大傑作ですが、DVD鑑賞だったのが心残りでした。(そもそも前者は日本公開されておらず、後者は有志の署名運動によりようやく公開されるレベルだったのです。どれほどアメリカのコメディが日本で迫害を受けているかが分かりますね)

 

エドガー・ライトをスクリーンで堪能できる! と心躍らせていたのですが、結論から言うと・・・寝てしまいました。僕の場合、「寝てしまった映画」というのは直接的に「興味深くなかった」という意味ではないところが難しいとことです。ここは説明がいるかもしれません。もちろん、内容が薄くてどうでもよくなってしまい寝る、ということもあります。しかし、真逆の考え方として「映画館で寝られるなんて、リラックスもできて、2時間を心地よく過ごせたんだから最高じゃないか」という想いも、多々あるのです。

 

結果、寝てしまった映画というのは評価が難しい。最高と最低のどちらでもあるわけなのです。僕にとっては。そもそも「面白い映画を観る」というのが目的ではなく、「幸せな2時間を過ごす」という目的が主で、前者は目的ではなく手段の1つなのです。

 

ギャグが弱いことを指摘するのも野暮なのですが、そもそもの物語の吸引力が弱いのは間違いないでしょう。元カレを倒さなくてはいけない、という大設定を引っ張る主人公の動機が弱い、という物語導入部分も眠気の要因でした。

 

『エンジェル・ウォーズ』はOKで、こっちはダメという線引きも自分でよく分かりません。つらい日常を妄想で生き抜かなくては、という同テーマとして並列で観るべき。できれば、『スコット〜』→『エンジェル・ウォーズ』という順番で。